「NACSIS-CAT/ILL関連マニュアル&ニュースレター」のrobots.txt

先日、NACSIS-ILLで初めて「履歴が50回を超えたエラー」を目にしました。

依頼→謝絶→再依頼を繰り返して51回目になると、「520 Server error(group repeat over(SENDG))」というエラーが返って、それ以上の処理は何もできなくなります。相手館と連絡したうえでNIIへ対応を依頼するようです。(『ILLシステム操作マニュアル 第7版』p.130

で、それを調べている途中、どうもNACSIS-CAT/ILLのマニュアルなどがWeb検索にうまく出てこないと気づきまして……。

確認してみましたら、robots.txt検索エンジンのクローラを拒否してましたよ。
……なんだろうこれ。使ってほしくないんだろうか、マニュアル。

User-agent: Googlebot 
Disallow: /

User-agent: Googlebot-Mobile 
Disallow: /

User-agent: Slurp 
Disallow: /

User-agent: bingbot
Disallow: /

User-agent: Baiduspider
Disallow: /

User-agent: BaiduImagespider
Disallow: /

User-agent: BaiduMobaider
Disallow: /
http://catdoc.nii.ac.jp/robots.txt

「User-agent: *」でないあたり、全拒否なのかなんなのか、よくわかりません。

AL-Mail32の開発者が「連絡不能開発者一覧」に掲載

情報処理推進機構IPA)が公表している「連絡不能開発者一覧」に、電子メールソフト「AL-Mail32」の開発者である「有限会社クレアル」が掲載されています。(問合せ番号「DID#18197043」。おそらく「DID#85952314」と「DID#91654756」も)

ソフトウェアに脆弱性の疑いがあって、開発者に連絡がとれない、ということなので、どうもあまりよろしくない状況のようです。

AL-Mail32はシェアウェアで、かなり長い間更新されていない(最終更新は2006年1月)こともあり、使用者はそれほど多くないと思います。ただし、教育機関を対象にした送金免除制度があるため、大学図書館には相当数の使用者がいたはずです。最近は他のメールソフトへの移行も進んでいるでしょうが、たとえば職場でAL-Mail32の使用を推奨していたなど、まだ使用者が多い環境では、今後の動向に注意が必要でしょう。

フルタイトルでの完全一致検索

国立国会図書館NDL-OPACについて、こんな↓お話が……。(「司書の目と耳」さん経由で知りました)

 たとえば「文学」という雑誌を検索しようとして、普通に「文学」と入れたら、膨大な「文学時代」や「文學界」まで全部出てくるから、以前は「/文学/」とすればよかったのに、その機能が消えてしまったのだ。これはとんでもないことである。

国会図書館OPACの壊滅状態

2012年1月11日現在で確認してみたところ、「簡易検索」「詳細検索」の並びにある「検索式」を使うと、フルタイトルでの完全一致検索ができます。(前からあったのかどうかは知りません)

たとえば、以下のように入力すると、「文学」という雑誌を検索できます*1

TIT=文学 AND WTYP=雑誌

著者名の場合、標目形の都合で前方一致検索を使うしかないと思うので、「林秀雄」さんの検索は以下のようになるでしょうか。

AUTJ=林 秀雄*

ただ、「林光」の検索では「林光一」などもヒットしてしまいます。著者名の場合は、「検索語一覧」を使って著者を特定するやり方のほうがよいかもしれません*2

ところで、調べている途中に気付いたのですが、NIIのCiNii Booksのほうは、公式に(?)「完全一致検索はできない」と明言されているのですね。データベースの項目としては「フルタイトルキー」が存在しているはずなのですが、どうしたのでしょう……?

CiNii Booksの「複雑な検索方法について」のヘルプを修正しました。AND検索、OR検索、NOT検索の指定の方法と、完全一致検索や前方一致検索は現状出来ませんので記述を削除しました。 http://ow.ly/7uO3C 複雑な検索式をご利用の方はご確認ください。

http://twitter.com/#!/cinii_jp/status/136612532768083969

*1:わかりにくい検索方法ですが。

*2:いずれにせよ、わかりにくい検索方法ですが。

IE8で入力言語の切り替えとともにスクリーンキーボードのキー配列を変更させるには

Windows XP Professional SP3とInternet Explorer 8、およびMicrosoft IME Standard 2003の組み合わせで、以下の不具合が発生します。

  • Internet Explorer上の入力フォーム(テキストボックス)で、スクリーンキーボードを使用しているとき、言語バーで入力言語を切り替えても、スクリーンキーボードのキー配列が更新されない*1

根本的な解決策はないのですが、バッドノウハウとして以下の対処法があります。

  1. Internet Explorerのコンテンツ領域(テキストボックス)で入力言語を切り替える
  2. アドレスバー横の検索ボックスにフォーカスを移動し、もう一度入力言語を切り替える

コンテンツ領域で入力言語を切り替えても、スクリーンキーボードは元のままですが、検索ボックスで入力言語を切り替えると、スクリーンキーボードのキー配列も切り替わります。そして、コンテンツ領域に戻っても、キー配列は切り替わったまま保持されます。

特殊言語の目録入力などで、スクリーンキーボードを多用してお困りの方に……。

*1:この記事も同じ不具合のことを言っていますね。

NIIがサーバ証明書の設置ミス?

さて、国立情報学研究所(NII)から、以下のニュースリリースがありました。

<システム>Firefoxで「NACSIS-CAT/ILL Q&A DB」関連ツールにアクセスした際に表示されるメッセージについて

Mozilla Firefoxで「NACSIS-CAT/ILL Q&A DB」にアクセスすると、エラーメッセージが表示されるそうで、まあ、実際そのとおりになります。

ただ、まるでFirefoxが悪いかのような書き方をされて、「例外の追加」をするよう指示されているわけですが……。

これって、NIIが中間認証局の証明書(中間CA証明書)をサーバに設置し忘れているだけなんじゃないですかね?

https://upki-portal.nii.ac.jp/のお膝元であるNIIが、こんな初歩的なミスを犯すとは考えたくないですが、ニュース内で安易に「例外を追加」させようとしているところをみると、PKIについてあまり理解されていないようです。実際にはCAT/ILLとUPKIで別組織なんでしょうけど、UPKIの関係者に相談していれば、少なくとも今回のようなニュースを出してしまうことはなかったのでは……。

そんなホイホイ「例外を追加」なんかしとったら、PKIの意味ないっちゅーねん。

2009年7月13日追記

中間認証局の証明書を設置して、正常にアクセスできるようになったようです。

しかし、おおもとのニュースを削除してしまったのはいただけません。

すでにニュースを読んでしまった人は、「例外を追加」するのが一般的なことなのだ、と思ってしまっているかもしれません。きちんと訂正して、誤った知識を広めないようにすべきでしょう。

2009年7月14日追記

ニュースが復活して、内容が訂正文に変更されていますね。さすがNII、というか、内部の関係者からいろいろ指摘されたのでしょうか。

ただ、追加してしまった例外への対処方法として、「Firefoxの「ツール」−「オプション」−「例外サイト」から……情報を削除」と書かれているのですが、手元のMozilla Firefox 3.0.11では、単にオプション設定ウィンドウを開いても、「例外サイト」という設定項目はありません。そもそも、「例外を追加」していないので、確かめようがないといえばないのですが……。

推測ですが、Mozilla Firefox 3.0.11では、「ツール」>「オプション」>「詳細」>「暗号化」の「証明書を表示」ボタンで「証明書マネージャ」を開いて、「サーバ証明書」のタブで証明書を削除しないといけないような気がします。

全国の大学に潜む立命館大学図書館(のロゴ)

さて、立命館大学の図書館ではRUNNERSという蔵書検索サービス(OPAC)を提供していて、そのためのサーバには以下の画像があります。

http://runners.ritsumei.ac.jp/mylibrary/images/ritsuhp.gif

立命館大学NECの図書館システムを使用していますが、同じくNECの図書館システムを使用している大学は、日本全国にたくさんあります。そして、図書館システムというのは、先に導入した大学での改良を次に導入する大学で生かし、すこしずつ洗練されていくものです。

そうすると、以下のようなことが起こるわけです。

立命館大学図書館がいっぱい。

(注: すでに削除されているかもしれません)

所在コード・予算コードを直接入力する(LICSU Web用)

NECの図書館システム「LICSU Web」を使用していれば、有用であろうブックマークレット。こんな感じ↓にできます。


使い方

Internet Explorer 6を想定すると、以下のとおり。

  1. 以下の「javascript:」から始まる文字列をコピーします
  2. 適当なページを「お気に入りに追加」します
  3. メニューバーの「お気に入り」>「お気に入りの整理」を開きます
  4. さきほど追加したお気に入りを右クリックし、「プロパティ」を開きます
  5. 「URL」をさきほどコピーした文字列に変更します(貼り付けます)
  6. 「全般」タブで名前も変更します(「所在コードを直接入力する」もしくは「予算コードを直接入力する」)
  7. 「OK」ボタンを押して変更を確定し、「閉じる」ボタンで「お気に入りの整理」ダイアログを閉じます
  8. あとは、所在コード、あるいは予算コードを直接入力したい画面で、それぞれのお気に入りを選択するだけです

所在コードを直接入力する

javascript:(function(){var p=document.getElementsByName('place').item(0);var pf=document.getElementsByName('placef').item(0);var pt=document.getElementsByName('placet').item(0);if(p){p.outerHTML=p.outerHTML.replace(/type=["']?hidden["']?/i,'type="text"');}else if(pf){pf.outerHTML=pf.outerHTML.replace(/type=["']?hidden["']?/i,'type="text"');pt.outerHTML='<br>'+pt.outerHTML.replace(/type=["']?hidden["']?/i,'type="text"');}})();

予算コードを直接入力する

javascript:(function(){var b=document.getElementsByName('bdgtc').item(0);var bf=document.getElementsByName('bdgtcf').item(0);var bt=document.getElementsByName('bdgtct').item(0);if(b){b.outerHTML=b.outerHTML.replace(/type=["']?hidden["']?/i,'type="text"');}else if(bf){bf.outerHTML=bf.outerHTML.replace(/type=["']?hidden["']?/i,'type="text"');bt.outerHTML='<br>'+bt.outerHTML.replace(/type=["']?hidden["']?/i,'type="text"');}})();